ポートランドが全米ナンバー1の「グルメ」都市に選出

Portland

え、本当?

アメリカでナンバー1?

ニューヨークやロスアンゼルスよりも上?

ポートランドて何処にあるの!??

 

ポートランド以外の住民、いえ、ポートランドの住民でさえもポートランドが全米トップの「グルメ」の街なんて聞くと半信半疑の人が未だ多いと思われます。

このトップの座もここ10〜15年ぐらいで発生した急激な変化です。実際に20年ぐらい前までは世界の一流レベルのレストランなんて数件もあったかどうか怪しいぐらいの普通の中都市だったことは確かです。

確かに、グルメ都市の下地となる要素は多々秘めていたことは間違いないのですが、それが実際にトップの座に上り詰めることは誰もが予想していなかった事かもしれません。

では、いったいポートランドに何が起こったのでしょうか?

 

  • 自然食への関心

自然食品に関心の高い良心的な農家の集まりから始まったオレゴンのオーガニック・有機無農薬栽培基準は世界でも最も早く、また厳しく設定された有機無農薬栽培の基準で現在でも世界標準の模範となっており、オレゴン・ポートランドの消費者の厚い理解と応援に支えられています。飲食業界もこの自然食品への関心の高い消費者に応えてレベルの高い自然食材を使った料理は一般に大変普及しています。

  • 治安が良く、コンパクトな街並み

治安が良く、徒歩で安全に歩き回ってレストランを探したり、移動するのが容易なポートランドは全米ではとても希な環境で、飲食店とその顧客にとってとてもリラックスしてエンジョイできる環境が飲食業の発展にも貢献していると思われます。

  • 手造りが大好き

大企業、大資本がとても少ない市場独占や競争が少ないポートランドでは独立した零細、中小のビジネスが伸び伸びと運営する事が可能で、またそういった小さなビジネスから創造される「手造り」商品への住民のサポートや応援が土地柄としてある。料理も同じく、チェーン店ではなく、手料理のお店に人気が集まっているようです。

  • 大都市圏から移住してきた若者層

物価が安く、大企業との競争が少ないポートランドでは近年に起業家、デザイナー、クリエイティブな仕事に付く人々、また年齢層の若い人の移住が増加し、外食が多い若者世代の妾妃に多くの飲食業が支えられていると思われます。

また飲食業においては、大都市の有名レストランで有名シェフの元で働いている2〜3番手のシェフがポートランドに移り住んで「夢」であったレストランを独立開業するケースも多々発生しています。大都市で下積みをしている若手シェフ達にとってポートランドの飲食業の状況は密かな話題を呼んでいることに間違いありません。大都市では二番手シェフとして有名シェフの陰となり、小さなマンションで懸命に働いているようなシェフが、ポートランドでは一国一城の主として自由に料理を創り、成功すれば大都市では夢のような立派な豪邸に住すむ事が可能なポートランドの環境は何とも魅力的な街に見えるのではないでしょうか。

  • ビール、ワインのメッカ

ポートランドは地ビールのメッカとして知られており、約58社にも及ぶ地ビール・クラフトビールのメーカーがひしめき合っており、また、オレゴンのピノ・ノワールの赤ワインはフランスのブルゴーニュワインと同じ種類のワインで、その品質もブルゴーニュワインに勝るとも劣らない高品質なワインで有名で、食べ物への関心や向上はこういったワインやビールとかけ離れることが出来ない要素の1つと思われます。

  • フードカート=屋台の出現、増加

ポートランドはまた近年の全米都市のフードカート(屋台)リバイバルブームの発祥、火を付けた都市でもあり、一般的な店舗を構える飲食店は維持コストが安く、美味しい食べ物を安価で頻繁に提供する事が可能なフードカートと競合するために自然と提供する「食」のレベルやコストパフォーマンスの上昇に大きな影響を及ぼしたと思われます。

  • 相乗効果

こういった上記の様な要素が絡み合い、相乗効果が発生しハイレベルなグルメ都市としての近年のポートランドの発展があると想像されます。

半信半疑の人は下記に全米の各メディアからの記事を紹介しますので参照してください:

 

メジャー新聞のワシントン・ポストがポートランドを「全米食べ物ナンバー1の街」として紹介

‘Washington Post’ names Portland as number one food city in America.

紹介記事へのURL:
http://www.washingtonpost.com/sf/style/2015/12/21/the-10-best-food-cities-in-america-ranked/

「オレゴン州ポートランドにようこそ! 牛乳と蜂蜜の豊富な土地、また、コーヒー、ティー、ビール、ワイン、野生動物、イチゴ・野イチゴ、蟹、サーモン、豊富な味のアイスクリーム、料理人に絶賛される本場イタリアに引けを取らないオリーブオイル等々、、、」

クッキング・ライト マガジンがポートランドの食べ物を絶賛

‘Cooking Light Magazine’ praises “Portland’s Food Rules”.

紹介記事へのURL:
http://www.cookinglight.com/healthy-living/travel/portland-food-scene

普通の中都市がアメリカ全土でグルメ都市として際立った10の法則

ウォーレットハブ(Web経済誌)がポートランドを「財布に優しい最高のグルメ都市」として紹介

‘WalletHub’2015’s select Portland as “the Best Foodie Cities for Your Wallet”

紹介記事へのURL:
https://wallethub.com/edu/best-and-worst-foodie-cities-for-your-wallet/7522/

全米で一番「安い」グルメな都市を探すため、ウォーレットハブは全米でも最も人口数の多い150都市の「種の豊富、安さ、アクセス、品質」等々のデータを分析して順位を選出。

スパーリング誌は「グルメな人向けの都市」としてポートランドをナンバー2に選出

Sperling’s Best Places lists Portland as a No. 2 city for Foodies.

http://www.bestplaces.net/docs/studies/americas_top_foodie_cities.aspx

スパーリング誌は全米の主要都市を独自に調査し、独立運営のレストランやチェーンレストラン数等を分析しレストランや消費者の地域性の高い都市のデータを集めて評価したり、また新鮮で健康的な食材の利用度、またそういった食材が提供出来る農場の有無や密度、各種のワインバー、食材ショップ等々まで割り出したりする事によって総合的な評価を下し「グルメな人向けの都市」のリストを作成しています。

ザガット・サーベイの2015年の全米トップ17位「食の街」でポーランドが8位に

‘Zagat’ selects Portland as No. 8 of “The Top 17 Food Cities of 2015”

https://www.zagat.com/b/the-top-17-food-cities-of-2015#10

米国の料理界で最高の栄誉であるJames Beard賞のJames Beard氏が出身したポートランドは、偶然とは言え、現在数々の有名シェフを生み出す都市として有名です。フード&ワイン誌の2015年の全米トップシェフのファイナリスト10人中の5人が現在はポートランドを基盤とし、元はニューヨークの有名レストランで働いていたシェフ達でといったのは決して偶然ではなく、ポートランドがいかに全米からグルメな街として注目を浴びているかを垣間見る証だと言えるのではないでしょうか。

ジョシュア・マクファデン(Joshua McFadden、Ava Geneレストラン)はニューヨークのFranny’sでケールサラダを作っていた。

サラ・ピルナー(Sarah Pilner、Aviaryレストラン)はAlain Ducasseと一緒にニューヨークのEssect House 、AquavitやAldeaレストランで修行した。

ジョハンナ・ウェア(Johanna Ware、Smallwaresレストラン)はMomofuku NoodleとSsam barsで修行。

ジャスティン・ウッドワード(Justin Woodward、Castagnaレストラン)は2015年のJames Beard賞の北西部ベストシェフの候補で、世界的に注目を浴びているWylie Dufresneが経営していたニューヨークのWD-50レストランの出身です。

ボニー・モラレス(Bonnie Morales)はKachkaをオープンする前にCraftで働き、2015年には彼のレストランは新しいベストレストラン賞の候補となった。

ナンシー・ベンソン(Nacye Benson)はフードカートで有名なチェダービスケットをポートランドの「朝食」界に高名を記し、フランス料理に影響を受けたCoquineレストランを2015年の7月からフランスの各地有名レストランで修業したケイティ・ミラード(Katy Millard)と共同で運営している。

サンセット・マガジンがポートランドとシアトルの「食のシーン」を特集

‘Sunset’ magazine talks about the food scenes in Portland and Seattle

紹介記事へのURL:
http://www.sunset.com/travel/wests-best-food-towns-1

ポートランド 対 シアトルのグルメ対決特集記事を掲載。
グルメ都市の巨人がベストグルメ都市のタイトルを賭けて対峙、評価される様子を記事にしています。

「トラベルとレジャー」誌がグルメ都市第8位のポートランドについて語る

‘Travel and Leisur’e magazine talks about Portland (No. 8)

http://www.travelandleisure.com/slideshows/americas-best-cities-for-foodies/13

アメリカの旅行関連のメジャー雑誌「トラベルとレジャー」誌は、「ちょっと変わったオレゴンの住人達は「液体ダイエット」に凝っていると言っても可笑しくないかもしれない。」とコーヒー、ビール、ワイン、サイダーと言ったドリンク関連のトップリストで常に全米のトップに入り、「食」についてもグルメなポートランドの都市の事を少し面白おかしく、皮肉って記事にしている。


 

以上の様に、ここには書き切れていませんが、ポートランドのグルメぶりを紹介する記事のリストはずっとずっと続ける事が出来ます。

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